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インテリアコーディネーター名鑑とは

(3)もう一度考えてみよう……あなたが家づくりに求めるものは?

そこで、「コスト」とか「予算」といった問題をしばらくよそに置いて頭をリセットしましょう。家づくりを「手続きの順番」ではなく、「あなたはその家の何を求めるか?」という観点から計画を見直してみるのです。
つまり、まず家づくりのテーマを決めようということです。
しかし家づくりのテーマといっても、現実にそのときになってみないと実感がわかないかもしれません。また、家族それぞれにいろいろな希望が出てひとつやふたつにまとめるのは難しいでしょう。
考えられるテーマを思いつくままに挙げてみましょう。

狭い敷地を有効に使った都市型住宅、地震に強い家、家族の絆を深める家、冬暖かく夏涼しい家、モダンなデザイン、堂々とした外観の家、新しい設備を取り入れた家、木のぬくもりのある家、ゆっくりとくつろげる癒しの空間、キッチンの充実した家、二世帯住宅、バリアフリー住宅、健康住宅、エコロジーな省エネ住宅、鉄筋コンクリート打ち放しの家、子供の成長と教育に適した家、オープンで開放的な家、大きな吹き抜けのある明るいリビング、家事のしやすい家、収納を工夫した家、和のテイストを取り入れた空間…

どうですか。あなたの家づくりのテーマが見つかりましたか?
おそらくひとつやふたつだけでなく、多数の項目があなたの興味をひいたに違いありません。
これを見ても、家づくりにはいろいろな視点があるということがわかっていただけたかと思います。
例えば「二世帯住宅」「狭い敷地への対応」などは必要に迫られた内容です。「モダンデザイン」「木のぬくもりのある家」などは、漠然としたあこがれといえるでしょう。また「大きな吹き抜けのある明るいリビング」「バリアフリー住宅」などはかなり具体的な希望です。
それでは、これらの希望をかなえるには誰に相談したらよいのでしょうか。
「二世帯住宅」「健康住宅」「バリアフリー住宅」といったいま流行のテーマは、大手住宅メーカーを中心として多くの住宅会社が研究に取り組んでいます。建築士も個々のユーザーとの相談の上で、間取りや建築材料を工夫してこれらに対応するでしょう。
分譲住宅やマンションでは、この要素を取り入れるにはプラスアルファのコストがかかってしまうかもしれません。
「モダンなデザイン」「狭い敷地を有効に使った都市型住宅」「堂々とした外観の家」などの希望は、建築士の得意範囲かもしれません。工場で多くの建材や部品を製造している住宅メーカーは、個性的なデザインや極端に狭い敷地への対応などは苦手としています。
では「ゆったりとくつろげる癒しの空間」「家事のしやすい家」「キッチンの充実した家」「和のテイストを取り入れた空間」などのテーマはどうでしょう。
これらのテーマの特徴は、より生活に密着しているということです。言い換えれば「住み心地」や家の「使い勝手」に関わる要望なのです。
おそらく皆さんは「鉄筋コンクリート打ち放しのかっこいい家」が希望だったとしても、「家事がしやすい」といった現実的なテーマにも強くひかれたに違いありません。やはり「実際に暮らしてみてどうか」が、家づくりにおいて誰しも気になる重要な要素なのです。