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インテリアコーディネーター名鑑 interior coordinator directory
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インテリアコーディネーター掲載者詳細
長部 由美子Yumiko Osabe
〜インテリアは人の生活があって始めて完成するもの〜
商 号
デザインオフィスオサベ
住 所
〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷2-45-7-107
TEL
03-3465-2241
FAX
03-3465-2243
営業時間
10:00〜18:00
休 日
土、日、祭
活動エリア
千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県
 インテリアを計画するときいつもその家族がそこで生活をする姿をイメージしてデザインを進めます。
インテリアはそこで人の生活があってはじめて完成するものだからです。建物が完成しただけではまだ住まいが完成したことにはならないのです。
最初に失礼にならない程度にいろいろなことを話していただきます。過去の生活上の出来事、どのような生活スタイルをしてきたか、現在のこと、これから先どんな生活を望んでいるのか等々。
それによりその人のライフスタイルが見えてきます。プランニングにはいるのはそれからです。

プランニングがすべてのカギ

 インテリアの基本はプランニングだと思います。どういうプランにするかで生活の仕方にとても大きな影響があるからです。
プランニングは陣取りゲームみたいなもので、優先順位をどうつけるかが大きな問題です。生活の中で何を一番重視しているかはそこに住むひとの考え、年齢、また健康状態等によっても違ってきます。
ふつうは家族のコミュニケーションの場、家族全員が使うスペースを重要視することが多いわけですが大切なのは全体のバランスです。
例えばお化粧はどこでしますか、どこでしたいですか、と聞いてみます。多くの場合洗面所とか寝室という答えが返ってきます。どうしてそうしたいと思うのか聞きますとそれなりの理由がわかります。合理的にしたいか、おしゃれを楽しみたいか、そういう理由です。洗面所で化粧したい人にはお化粧も楽しめる洗面所の計画を、寝室で化粧したい人にはそれなりの寝室の計画が必要になります。
このことは洗濯機をどこにおくかにも関係してきます。プランは一つの決定が他の部屋の計画にかならず影響を及ぼすので、いつも全体を頭に入れて進めていきます。
次に進めるのは家具計画です。
特にどのような家具をどう配置すればライフスタイルに合った生活をよりよく実現出来るかを考えていきます。
できるだけ置き家具を少なくし収納家具は原則的に建築的におさめていくことを基本にしています。
購入する家具はこれから先一生デザイン的にも耐久性のうえでも使うことができるものを選びたいものです。

物選びの楽しみ

 次に具体的にどのような物を選んでいくか予算を考えながら進めていきます。
インテリアの好みは人それぞれです。基本は好き嫌いの世界ですから。どのようなテイストでもそれなりに心地よく、美しく、魅力ある空間にすることができるようお手伝いしたいと思います。基本はsimple is the bestです。あれもしたいこれもしたいとどうしても夢がふくらみすぎるのをなるべく希望している本来の姿から離れないようにしていくよう心がけます。
またこれから長く住むわけですから季節によって、気分によって調度品をかえてみるのも住む人の大きな楽しみの一つです。そのときの可能性を残しておきたいものです。

施主に理解してもらうには……

 ただしこのインテリアの仕事の難しさは、まだ図面の中にしか見ることの出来ない空間を、施主により現実的に理解してもらわなくてはならないところにあります。
限界はありますが、なるべく視覚に訴えるプレゼンテーションをすることを心がけます。平面をパースで表現する。必要なら模型を造る。また現場で打ち合わせをするなど。
色であれば白い色、黒い色といってもあまり意味がありません。質感の伴わない色だけではインテリアでは意味がありません。実際に使う照明の光の下で、また太陽の光の下での実物サンプルによるこの光沢、このテクスチュアのこの黒と限定しなくては理解するのが難しいと思います。人間の目に映る感覚、体に触った時の感覚が伝わる必要があります。
プランニングから始まって内外装の仕上げ家具のデザイン、カーテンのデザインを決め照明を決め場合によってはインテリア小物や絵画までそのプロジェクトのポリシーにそって選びます。
この過程のはじめから終わりまでかかわることもあれば途中からのこともあればまた共同作業のこともあるわけですがインテリアをデザインすることの基本は変わりないと思います。時代の要求に応えることも必要ですし、技術の進歩に支えられることもあります。

合理的な暮らし方に感心させられる

 最近よく「モデルルームのようなデザインにしてほしい。」という施主にあいます。要はおしゃれでシンプルな空間に住みたいということだと思います。
ずっと前から何度か家の模様替えをする度ごとにお手伝いしているかたがいますが何時伺っても家中モデルハウスのようにきれいにしています。ひとつひとうの調度品がすばらしくモデルハウス以上かもしれません。どうしていつもこんなにきれいにしておくことが出来るのか伺ってみました。片付けるのが趣味です、という答えでした。きれいにしておくことはインテリアのセンスと惜しまず働くことのようです……と感心しましたが、今の人たちは合理的生活に慣れていて家事の内容も変わってきています。割り切って考えますからほんとうにモデルハウスのようなインテリアを維持して生活できているようです。

年輪が生きる仕事いまになって理解できることも

 最近は仕事でどこに行きましても若い仲間が多くなったと感じています。思えば随分長い間仕事をしてきたと思います。
しかしひとつだけ良いことがあります。施主のところに打ち合わせで行きますと、若い人でなくてよかったといってもらえることです。安心感があるようです。とくに中高年の施主はインテリアコーディネーターというと若い人が多いと思っているようです。
以前の話ですがご夫婦と社会人の子供、奥様の母親でお住になる家族の家の計画をお手伝いした時のことです。当時老人室は1階というひとが多かったと思いますが、奥様から『母の部屋を2階にする。そのほうが母のためになる』といわれました。階段の上り下りを毎日何回も繰り返すことが大変良い運動になるということでした。
最近になってそのことが大変良く理解できるようになりました。本当に多くの人に色々教えていただきます。
【コーディネート実績】
戸建住宅 100件
マンション 100件
商業施設 20件
その他
【License】
インテリアコーディネーター
インテリアプランナー
【Private】
好きな本(作家) 宮沢賢治
好きな音楽 モーツアルト
好きな映画 戦場のピアニスト
一番大切なもの 家族
座右の銘 釣れないときは魚が考える時間を与えてくれたと思えばいい
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