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インテリアコーディネーター名鑑 interior coordinator directory
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インテリアコーディネーター掲載者詳細
小林 成美Narumi Kobayashi
〜コーディネートはコラボレーション。好みやこだわりを引き出して、施主のセンスを輝かせるのが楽しみです。〜
商 号
株式會社 小林
住 所
東京都八王子市大和田町5-3-5
TEL
042-642-5010
FAX
042-645-6793
ホームページ
http://www.littlewoods.co.jp/
現在のお仕事の内容や資格についてなどをお聞きしたインタビュー動画です。

インテリア好きは必然

 子供のころから自分の部屋の模様替えをするのは好きだったんです。
なぜって、実家は昔旅館をやっていたなごりで、私の部屋の入口には「桐の間」と書いてあって、もちろん床の間があるような超和風だったのです。
せめてインテリアだけでも女の子らしい部屋にしたいと、乙女心を爆発させていたからです。(笑)
将来は夢のような家を建てる仕事がしたい……と思うようになったのは必然だったのかもしれませんね。
高校卒業後、「やっぱり最新の情報は東京よ!」と、建築の勉強で東京へ出て行くという願いは、当然のごとく聞き入れられず、1年越しの交渉の結果、その後父の仕事の写真館を継ぐという約束で、写真学校へ通うために東京へ出て来たのでした。
写真の世界も楽しくて、雑誌や広告の仕事で芸能人やモデル、編集者やデザイナーなど、一流のクリエイターとの交流の中で、見るもの聞くもの、すべてに感性は磨かれて行きました。
気が付けば、実家に帰って写真館を継ぐ約束は何処へやら……
今年で22年も東京でフリーのカメラマンとして仕事をしています。

現場が学び

 意図したわけではありませんでしたが、結婚した主人の実家が(株)小林という工務店でした。
いつしか忘れていた「家を建てる仕事がしたい」という思いが蘇ってきて、気が付けば夜間のインテリアコーディネーターの学校へ通っていました。
正直、カメラマンの仕事をしながらの勉強はハードで、宿題の図面の上によだれを垂らして朝を迎えることもしばしばでした。(笑)
でも、在学中から主人の会社でプランニングのお手伝いをしたり、コーディネートを任せられたりもしていましたし、写真の仕事でも、新しくオープンするショップやレストランの取材、著名人宅への訪問したときなどは、仕事が終わると内装部材やメーカーの質問ばかりしていたような気がします。
こんな風に、仕事の現場から教科書にはない勉強が出来たのは本当にありがたいことでした。

機能美としてのインテリア

 住まいのインテリアとは、飾り立てるだけの芸術家の作品ではありませんね。
一生に一度あるかないかの大きな買い物で、人生の大半を過ごす場所になるわけですから、今の趣味だけでなく、時には将来のことも考えておいた方がいい場合もあります。
バリアフリーの問題も正にそうですね。
段差や動線だけでは解決しない問題もありますし、機能として大切な収納も、単に容量が足りていれば良いわけではありません。
利便性を追求し、家族一人ひとりを尊重した機能が満たされたとき、はじめて飾るだけではないインテリアが美しく表現されるのだと思います。

コーディネートはコラボレーション

 一番大切にしているのは、お施主さんとのコミュニケーションです。
洋風、和風、アジア風……、お好みのテイストも様々です。
また、「どう組み合わせたら良いのか分からない」「自分のセンスに自信がない」とおっしゃる方もいます。
でも、どんな人でも今朝自分で着る服を選んだのです。
その些細な好みやこだわりを、会話の中から見つけ出すのが主な仕事だったりするのです。(笑)
どこへ遊びに行くとか、何をよく食べるとか、音楽は、映画は……きっかけはたくさんあります。
聞いてみると、みなさんセンスがいいのです。
ただ、それを具現化するすべを知らないだけなのです。
このお店に、このテイストの商品ありますよ。
オリジナルで作っちゃいましょうか。
既製品をアレンジすれば出来ますよ。
設計変更してもらいましょうよ。
結局コーディネーターは、人と人、人と情報を繋ぐのが仕事かもしれませんね。
そして、出来上がった時に「そう、そう、こういう感じよ〜!」と喜んでくれることが、何より嬉しいのです。

非常識が革新へ

 (株)小林は、元々70年以上の歴史がある材木屋ですから、木材の目利きは確かですし、親子二代に渡って付き合いのある大工さんや職人さん達に恵まれているので、私が言うのもなんですが、うちのお客さんは幸せだなって思います。
でも、さすがに職人。 初めのころは私が突拍子もないリクエストや、常識を外れた指示をすると、「そんなことやったことない」「そんなのおかしい」と相手にされませんでした。
でも、構造上、機能上に問題がないなら、優先順位を変えたい場合もあるのです。
お施主さんのこだわりを職人さんに伝える。
「やったことない」と「出来ない」の違いを分かってもらうことも、コーディネーターの仕事だと思っています。
今では、「今度はどんな無茶だい」 と、楽しみ(?)にしてくれていますし、伝統の技を、常識を超えた新しい革新のなかで発揮することに「粋」を感じてくれています。

多趣味は刺激的

 カメラマンの仕事もそうですが、常に新しい流れを感じるために、美術展、演奏会、セミナー、パーティーなど、常に刺激を受けていますし、陶芸、ガラスクラフトなど、創作活動も大好きで、感性が錆びつかないように気をつけています。
でも、最も刺激的なのは、あなたの人生に関わることです。
次はあなたの新しい「生活」のお手伝いが出来ることを、心から楽しみにしています。
【Profile】
1962年 長崎県出身。
実家の写真館を継ぐために東京へ出て来たものの、そのままフリーのカメラマンとして仕事を続けて、22年が経ってしまいました。工務店の経営をしている主人との結婚を機に、密かな夢だったインテリアコーディネーターの資格を取り、手伝うようになりました。
本来インテリアはライフスタイルの反映です。家族それぞれの人生が部屋にコーディネートされて行くのです。お客様の「私たちはこう生きていきます」という宣言のお手伝いをして、目指す生活をイメージできる場を提供するのが仕事だと思っています。どう生きるかが、どう住まうか ですからね。一人ひとりの人生のコーディネートにお役に立てたら、この上ない幸せです。
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