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インテリアコーディネーター掲載者詳細
石黒 祐子Yuko Ishikuro
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〜インテリアの視点で建築設計するから、生活にマッチした住まいができるのです〜
商 号
一級建築士事務所 遊設計室【YU PLANNING】
住 所
埼玉県所沢市東所沢2-20-11
TEL
04-2945-3391
FAX
04-2945-3391
ホームページ
http://www.yu-planning.jp/

建築とインテリアの境界

 住宅を計画する際、建築家が担当する“建築設計”と、インテリアコーディネーターが担当する“インテリア”とは、区別して考えられることが多いですが、私は、設計からインテリアまでを一貫して行うことを信条として、日々仕事をしています。“箱(建物)”を作ってから、その箱の中でインテリアを考えるのと、インテリアを踏まえた箱を作るのとでは、後者の方が、よりお客様の生活にマッチした住まいを創ることが出来るからです。
例えば、窓の配置を決める際。設計の立場では、まずは構造的に必要な壁を確保しつつ、建築法規(採光や通風など)に適合するように、さらに外や室内から見てバランス良く、窓の大きさや数を決めて配置していく、といった方法が一般的です。しかし、いざ部屋が出来上がってから、窓と窓の間に思うように家具が配置出来ない、といったケースも少なくありません。そこで、あらかじめインテリアの視点で、リビングのどこにソファを置いて、どのくらいの画面のTVを観たいのか、壁に掛けたい絵画のサイズ・・・等々、あらかじめ把握しておきます。そのような個々のライフスタイルやインテリアのイメージを踏まえて、窓の位置を決めるだけで、格段にレイアウトがスムーズになります。さらに、カーテンのスタイルも同時に計画していくことで、“窓もインテリアの一部”と捉えることが可能になるわけです。
このように、建築設計とインテリアとの境界は、ある意味“あいまい”なのです。建築とインテリア、双方の視点から考えることで、住まいの可能性はグンと広がるのではないか、と考えています。そこで、収納の造り込みと、照明の計画を例に、住まいの可能性についてお話したいと思います。

収納の造り込み

 住宅の新築やリフォームの際、必ず話題になるのは、“収納”の問題です。私の場合、まずは、お客様の現在のお住まいでの暮らし方を、出来るだけありのままの状態で拝見するようにしています。キレイ好き・片付け好きの方、モノが出しっぱなしになりがちな方、贈り物がたくさん溜まっている、など……。その上で、新しい住まいでは、具体的にどのような種類のものを、どのくらいの量、収納するスペースが必要なのかをヒアリングしながら把握していき、より使い易いようなスタイルを提案していきます。
例えば、油絵がご趣味のお客様の場合。キャンバスをすぐに引き出せるよう、間口は狭くても奥の深い収納スペースを確保し、絵の具などの細々としたものをしまえる棚を設ける、など、オーダーメードの造り込みをしていきます。
また、婚礼家具のような大型のタンスは、新しいモダンなインテリアに合わないが、処分は出来ない、といったケースもよく有ります。その場合、あらかじめサイズを採寸して計画しておけば、壁面収納やウォークインクローゼットの中に、ぴったりとタンスを納めることが出来ます。新しいインテリアとぶつかることなく、今までと同じような使い勝手を提供出来るというわけです。
飾り棚を兼ねた造り付け収納なども、あらかじめ建築設計の際に盛り込むことで、最終的にインテリアにとって重要なアイテムとなっていきます。

インテリアとしての照明計画

  照明計画が、インテリアのイメージを大きく左右することは、ご存知の方も多いかと思います。照明器具のデザインはもちろん、そのレイアウトも、インテリアに大きな影響を与えるのです。しかし、天井に埋め込むダウンライトや、間接照明、壁面のアクセントとなるブラケット照明などは、“箱(建物)”が出来上がってからでは変更が難しいため、あらかじめ、インテリアのイメージを持って、建築計画を進めたいところです。
例えば、クロス貼りなどで単一になりがちな壁面の一部分に、タイルを貼ったり、タペストリーを飾ったりして、アクセント壁にすることが有りますが、合わせてスポットライトを当てることで、より自然に目線を壁面に誘導することが出来ます。
ただ図面上で照明の位置を表示しただけでは、イメージはなかなか掴めない、というのが現状です。そこで、3Dパースを用いて照明計画の検討をすると、お客様にもイメージし易くなります。右下図のように、照明計画をしていない無機質なパースも、照明器具を配置して点灯させると、一段と臨場感のあるパースへと変化するのです。
照明計画のみならず、カラースキムや家具レイアウトなど、インテリア全体のイメージを掴んで頂くには、3Dパースは有効な表現方法なので、積極的に取り入れるようにしています。このパースのように素敵なお部屋にしたい!と、お客様にイメージを膨らませて頂く事も、嬉しいことでもあります。
このように、住空間をデザインする際に、建築士とインテリアコーディネーター、両方の視点から、柔軟な選択肢をご提案したいと考えています。人にとって住まいとは、永く付き合っていく大切な場所なので、住まう方が十分に納得のいくような、そして、永く快適な生活をして頂けるようなデザインを目指しています。
【Profile】
神奈川県横浜市生まれ。ゼネコンや設計事務所、住宅メーカー勤務を経て、9年前に個人で設計事務所を設立。住宅を専門に、設計からインテリアコーディネートまでトータルで手掛けている。その他、インテリアスクールの講師や、三井のリフォームで“リフォーム・プランナー”としても活動中。趣味はフルート演奏。アマチュアオーケストラの一員として、年に数回、コンサートにも出演している。
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