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インテリアコーディネーター名鑑 interior coordinator directory
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インテリアコーディネーター掲載者詳細
秡川 寿美礼Sumire Haraikawa
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〜家に合わせる暮らしから、住む人に合わせる住まい作りへ〜ある時ひらめいた、独自の設計・コーディネート法
商 号
(有)エル・エル・プランニング
住 所
〒252-0242 神奈川県相模原市中央区横山3−14−3
TEL
042-755-1811
FAX
042-755-1812
ホームページ
http://www.llplanning.co.jp/
ブログ
http://blog.sumire-haraikawa.com/
休 日
水・日・祝日
活動エリア
埼玉県、東京都、神奈川県
現在のお仕事の内容や資格についてなどをお聞きしたインタビュー動画です。
 子供の頃から暮らす家は、某大手住宅メーカーのプレハブ住宅。
高校生の時に与えられた4畳半の部屋は、インテリアに興味を持ち始めた私には、格好の実験場でした。
お小遣いをためては、カーペットやベッドカバーを購入し、ベッドとデスク、本棚とクローゼットの家具配置をいろいろ試して、友達が4〜5人集まっても、居心地が良いと好評な部屋になりました。
ただ、この壁がここまであったらもっと良かったのにとか、窓がこっちにあったらよかったのに…と根本的な問題にもぶちあたり、もっと暮らしやすい家を造る事はできなかったのだろうかという疑問が、インテリアを仕事にしようとした出発点です。
一般的な住宅の設計手順は、まず部屋数を決め、次にそれぞれの部屋の広さをどのくらいにするか決めていくスタイル。設計の知識がなくてもお手軽に住まいの設計ができる3Dソフトも、同じ手順で数字を入力するとあっという間に住まいが立体的に見られるようになります。
これは設計を単純化できる便利な方法ですが、それぞれの部屋の使い方は「どうぞご自由に」と後回しにされ、住まい手に丸投げされてしまうのです。しかし、この丸投げされてしまった『収納計画』や『動線計画』『家具や家電の配置計画』こそが、最も複雑で難しいところであり、暮らしやすさを大きく左右する問題なのです。しかも、これらのインテリア計画は、部屋ごとではなく、住まい全体で解決すべき問題も少なくありません。部屋の枠組みが出来上がってしまってからでは調整がつかないことも多いので、結局工夫して『住まいに合わせる暮らし』をせざるを得なくなってしまうのではないかという考えに行き着いたのです。
そして、ならば住む人それぞれの『暮らしやすさ』は、住まいの設計手順を変えることで実現できるのはないかと、ふと思いついたのです。
たとえば、人によって個性が表れる持ち物の種類と量を調べることによって、使いやすい収納方法を考え、家族との関係や来客の頻度と人数を聞き取ることによって、必要な家具を絞り込みます。
暮らしやすさに直結する収納計画や、動線計画、家具や家電の配置計画をした上で、必要な部屋の広さや部屋数を決めていくのです。
ですから、何部屋になるか、それぞれの部屋がどの位の広さになるのかは、最後に結果として決まるわけです。

〜誰からお金をいただいて、誰のために働くのか〜独立したポジションを貫く理由とは

 私は今まで、家具やカーテンのメーカーのコーディネーターとして働いた経験がありません。独立してからも、住宅メーカーさんの下請けコーディネーターとして仕事をしたこともありません。
それはなぜかというと、本当の意味で『お客様の立場』に立ったコーディネート提案やコンサルティングをするためです。
私の師匠である建築家下島資子も同じ考えでしたが、『誰からお金をいただいて誰のために仕事をするのか』が自分の仕事のスタンスを決めてしまうからです。
例えば、住宅メーカーさんからいただいたお仕事として、住宅を購入する方のお宅のコーディネートをするとします。実際に提案する相手は一般のお客様ですが、お金を頂くのは住宅メーカーさんからです。つまり、本当のお客様は住宅メーカーさんであり、そのお客様の意向をくんだ形で提案するのは当然、ということになります。
また、家具やカーテンのメーカーのコーディネーターとして働くのであれば、他社の商品のほうが、お客様の希望に合うと判っていたとしても、お給料をいただいている自社の商品を勧めるのが当たり前です。
『お客様の立場に立ったご提案をします』とは、誰もが使うセリフですが、本当の意味でそれを実現するには、『住まい手であるお客様からお金を頂いて、お客様のために働く』必要があり、そのためには独立したポジションが必要だと考えたのです。

試行錯誤してたどりついた提案法

 私が独立する時にもう一つ考えたことは、プランを、いかに判りやすく伝えるか、ということでした。いくらいい提案内容でも、お客様に伝わらなければ意味がありません。
そこで試行錯誤を繰り返し、たどり着いたのが一度に2案を提案する方法です。
お客様の希望と、お客様の希望としては出てこなかったけれども確認してみたい内容、そしてもちろん私からの提案などを盛り込んだ2案をご提案するのです。
その理由は、2案を比較検討していただくことができるだけでなく、実際には同時に何種類もの折衷案を検討することができるからです。
そして、ご提案するイラスト風の手描きの図面は、使いなれた家具は勿論、新しく購入する家具や家電も書き込み、色を塗り、言葉を添えることによって、図面を見慣れない方にも判りやすくなるということが判ってきました。
最後に、インテリアコーディネートを頼むのは初めてでどうしたら良いかわからない、という方も多いと思いますが、あまり難しく考えずに希望を伝えていただければと思います。例えば、
・家族やご近所の方と、どんな関係を築いて暮らしたいのか
・自分たちにとって重要な物やスペースは何か。逆に、なくても困らない物やスペースは何か。
・どんな時間を大切にし、どんな時間を節約したいのか。
・いつ、どんな景色を見て、どんな雰囲気の中で過ごしたいのか。
というふうに、生活の中のシーンを一つ一つ想像しながらご自分の希望を言葉にして書き出してみてはどうでしょうか。
それらの希望を実現するにはどんな間取り、どんな収納計画、どんな家具配置でどんなカラーコーディネートが良いのか、提案してもらえば良いのですから。
【Profile】
年間100本もの企画書を書く生活に区切りをつけ、30歳の時に一念発起して勉強を始め、インテリアコーディネーターの資格を取得。知人の紹介のおかげで就職が叶った設計事務所では、たった一枚の棚さえも、なぜその厚さ、奥行きなか、なぜその色、形なのかを徹底的にデザインすることをたたき込まれ、きめの細かい住宅の設計手法に大きな影響を受ける。木造住宅の設計やマンションのリフォーム、造作家具の設計等を経験後独立し、1998年に(有)エル・エル・プランニング設立。個人住宅やモデルルームのインテリアコーディネート、リフォームの設計・監理、商品企画やインテリアコラムの執筆など、活動範囲を広げている。
【License】
インテリアコーディネーター
マンションリフォームマネージャー
【Private】
趣味 最近の趣味は、バレエや歌舞伎鑑賞のほか、革のバッグづくりなど。
好きな音楽 1960〜80年代のブラックミュージックやバレエ音楽。でも仕事中はクラッシック。
よく行く場所 大桟橋〜象の鼻〜赤れんが倉庫のあたり。事務所の近くなので、気分転換に散歩します。
座右の銘 「禍福はあざなえる縄のごとし」(目の前の事に一喜一憂しないことにしています。)
お休みの日の過ごし方 バレエのレッスンと、お弁当の仕込み、パンづくりなどで一日があっという間。
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