43%。口コミを信じる名古屋人気質へ
「口コミは影響するか」
この問いの名古屋の女性の回答結果は43%。(全国平均8%)名古屋人気質がはっきりと現れています。ビジネス界でも堅実といわれる名古屋らしく、正直さ、真面目さが求められ、評判が即仕事に影響します。それはインテリアコーディネーターの世界でもいえること。
私に求められるもの。それは、インテリアだけでなく、空間に関連する様々なことであり、仕事の内容は多岐にわたります。お客様にとっては、インテリアや建築といったくくりは曖昧で意味のないこと。ご縁があった方からのご依頼に対し、私にできることなら何でも、というスタンスでやってきた結果だと思っています。
イタリアでは、最初に関わった人が中心となり、建築が一貫性をもって進められると聞きます。私の関わり方も非常に近いものがあります。
暮らしのイメージに向かって
私が関わることの大きな特徴は、スタートとゴールの設定にあると思っています。私の場合、スタートもゴールも完成のその先の暮らしのイメージ。物の完成ではなく『人がまんなか』であることや『人が活きる』イメージの実現です。現在の建築は積み上げ算。土地や区画に合わせ間取りが決まり、予算に合わせ内装が決まります。暮らしのイメージではなく、グレード別。豊かで成熟した昨今では一人ひとりに合わせたきめ細やかな設定が不可欠です。それぞれの思いや価値観をバランスよく一貫性をもって構成し、生活の様々なシーンに対応できる空間が望まれています。
プラスイメージを大切に、恋愛のように
私の場合、イメージのコンセプト設定から始まります。物事には何でも根拠があるもの。コンセプトがあるものです。
まず、何の先入観も持たないようにしてお客様とお会いします。その方の第一印象から受けるイメージ、それもプラスのイメージを大切にしたいからです。そして、お話の内容、言葉の選び方、しぐさなどからお客様のバックボーンに思いを馳せます。そしてお客様を取り巻く現在の環境……ご家族の様子や、お住まいを拝見した上でお客様の未来予想図を描きます。お客様、その家族を象徴するようなキーワードを見つけ、イメージを思い描きます。
それにはまずお客様を好きになること。必ず誰でも良いところがあるものです。想像力と創造力。手がける物件に恋をすることで、まだ見ぬ未来を思い描き、情熱をもって仕事にあたるようにしています。
ワクワクするひと時を、同じ方向性で、お客様とともに
『こんなことをしたら喜んで下さるのではないか』
『こういう暮らしをお望みではないか』
『こんな思いでいらっしゃるのではないか』
イメージや価値観、サプライズも含めてお客様にかわって具現化する、これこそがインテリアコーディネーターの仕事であると思っています。
空間つくりは何もない状態を理解していただくもの。ほとんどの方は図面がわからないし、良いのか悪いかもわからないまま進んでしまうのが建築現場の実情です。ですから、難しい設計や建築の用語もわかりやすくお伝えするよう努め、イメージを把握していただくためにパースやラフスケッチなどのツールを駆使してプレゼンをし、理解できるよう手法を変えます。
最初は漠然とした未来予想図も、徐々に色濃くなり、着彩が始まるとにわかに鮮やかな未来を感じることができます。空間創りで一番ワクワクするひと時を、同じ方向性で、ご一緒に楽しみながら進めていきます。そして迷っていらっしゃる時は、そっと背中を押してあげる、あくまでお客様の気持ちを第一に、を心掛けています。
関わるすべての方々をつなぐパイプ役
さらに、そのイメージを実現するうえで欠かせないことは意思の統一、コンセプトが現場にも浸透することです。それには現場がわかっていないと話になりません。
設計、施工……関わるすべての方々とイメージを共有できるようにすることも私の役目だと思っています。現場監理の経験も多いので起こりうる問題の予測がたつ、それも自分にとっては強みの一つだと思っています。建築は多くの職人、技術者である『人の手』によるもの。気持ひとつでその善し悪しが決まります。現場がスムーズに進むと完成度も高くなります。
インテリアコーディネーターは情報発信業
現在手掛けている仕事は新築住宅や改装、クリニックなどの店舗設計や学校の講師、そしてイベント関連などですが、常に3つの柱を意識しています。それはインテリアコーディネート実務、教育関連 、イベント関連です。
実務は当然ですが、講師やイベントの仕事は社会の状況や自分の立ち位置を知るためにもお引き受けしています。特に教育は業界の底上げ、意識改革を主軸にもっとコーディネーターを世間に浸透させたいからですし、今までの経験や私のやり方を仲間や後輩に伝えることも自分の使命だと思っています。
常に自分からも情報発信できるようでありたいと思っています。どんな仕事でも今は情報が要です。お客様もたくさんの情報をお持ちです。インテリアコーディネーターは情報発信業であるべきだと考えています。生活に直結していることばかりですから、お客様の心に響きやすいもの。インテリアコーディネーターだけでなく異業種の方々ともネットワークを作っているのも、あらゆる側面からの情報共有を目指しているからです。
オンリーワン・コーディネーターになるために
私に出来ること・・コーディネーターとしてのオリジナリティーを意識しながら私を求めている方に全力で対応します。有難いことに今まで携わった方々とは長いおつきあいをさせていただいていますし、お客さまもご紹介いただきご縁が広がっています。
一つ一つを大切にしながら、実績を積み上げ、関わった方々にとってオンリーワンでありたいと思っています。
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