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インテリアコーディネーター名鑑 interior coordinator directory
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インテリアコーディネーター掲載者詳細
廣瀬 直樹Hirose Naoki
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〜驚きと感動にあふれたインテリアの魅力を伝えたい〜
家族の好みとこだわり、生活の原風景をプロの経験と技術で形に──
インテリアの感性が高いユーザーの期待を超えて、
驚きと感動をもたらす仕上がりで応えたい
商 号
株式会社 アイ・シー・ジー
住 所
〒279-0041 千葉県浦安市堀江1-11-1-1F
TEL
047-304-5207
FAX
047-304-5208
WEBSITE
http://www.icg.co.jp/

インテリアを尊重した家づくりのスタンス

Q 住宅・店舗の設計・デザイン会社を経営されていますね。
A 潟Aイ・シー・ジーは、住宅の新築・リフォーム、店舗デザインなどを設計からインテリアまでお引き受けしています。会社のスタンスは、「デザイン住宅・住環境設計」を謳っているように、インテリアにこだわりのあるお客様の希望を尊重した家づくりです。
Q インテリア重視の家づくりということですね。
A 最近この地域は、大震災の影響があり建て替えが増えています。やむを得ない建て替えでもあり、予算は切り詰めざるをえません。一般の住宅会社では、耐震構造や省エネ性能など躯体にコストがかかるという理由で、インテリアは後回しです。しかし、耐震構造や省エネなどは住宅会社であれは当たり前。そういう基準をクリアしたうえで、インテリアにこだわりたいというお客様の要望に応えるのが、家を造る者の責務と考えています。

家族の好みやセンス、生活の原風景をプロの経験と技術で形にする

Q インテリアについて重視しているのはどのようなことですか?
A 最近のお客様はインテリアに対する感性が非常に高くなっています。例えば、このページで紹介しているRC造3階建ての全面リフォームでは、家全体の白の基調を決められたのは奥様、子どもたちもお気に入りの家具があり、家族それぞれのこだわりをもっています。そうした家族のインテリアへの期待を、経験と技術で実現してさしあげることができればと考えています。
Q 次のページのインテリアはいかがですか?
A 浦安の新築住宅で、こだわりの家具に合わせてLDKをデザインしています。お母さんが台所仕事をしながら、子どもたちがリビングに設けた小あがりで遊んでいる姿を見守っているという生活風景を想像しながら設計しました。
  お客様は心に生活の原風景を持って、それを新しい家にも反映させたいけれども、方法がわからない。それを形にするのが私たちの仕事だと考えています。

建築・環境条件からベストなプランを提案

Q 建築や敷地の条件から、当初のプランを変更してもらうこともあるそうですね。
A 上段のお宅は、農家の離れを建て替えて若夫婦の新居とする予定でしたが、現地調査に行ったところ、伝統的な木構造による立派な造りの建物を取り壊すのはコストもかかってもったいないと考え、リフォームを提案しました。結果は若夫婦ばかりかご両親も大満足で、母家のリフォームもご依頼いただきました。
Q 下のお宅はいかがですか?
A テレビを置く予定の壁面は南面です。常識的には南側に窓を設けるのですが、こちらのお宅の場合、完成後に南側に家が隣接して建つことがわかっていましたので、お客様の納得のうえで南面を壁としました。代わりに天井高を高くとり、 ハイサイドライトを設けて十分な明るさを確保しています。
◆私の履歴書
  インテリアの専門学校を出て仕事を始めたのですが、実際には社会に出て仕事をしてみると自分の勉強不足・経験不足を身に沁みて感じました。30歳にして千葉工業大学に入学。建築を勉強しなおすことにしました。そのとき師事したのが、「水俣市立水俣病資料館」などの設計で知られる北村義典先生(現・沖縄県立芸術大学教授)です。「建物を通して設計の意図を伝えられるかどうかが大事」という先生の教えはいまも私の考えの基本になっています。大学生活は実りの多いものでした。
  何年か前、マンションの価格設定に疑問を抱き、明海大学・大学院の不動産学部に入学、現在は、不動産学について勉強しています。一方、不動産学部で建築の講師も務めており、二足のわらじを楽しみながら自分を高めています。
◆インテリア業界の「種蒔く人」に
  住宅やマンションのリフォーム・リノベーションの需要がますます高まり、インテリアコーディネーターの活躍の場も広 がっています。しかし、ユーザーの期待に応えられるコーディネーターが育っているかというと疑問です。現在の資格制度にプラスして、コーディネーターの技能を向上させ、実力を判定する検定制度のようなものがほしいと思います。
  さらに、業界のみならず社会全体がインテリアにもっと関心を持ち、新築やリフォームでコーディネーターを起用するのが常識となってほしいと希望します。
  インテリア業界で多少の経験と実績を積んできた私もおよばずながら、インテリアコーディネーター活躍のための種蒔き役ができればと考え、現在、一般財団法人日本インテリアコーディネーター協会で理事を務めさせていただいております。
◆マイ・トレンド──階段に注目!
  いま注目しているのが「階段」です。階段は室内の目立つところにあり、デザイン要素の高いエレメントでありながら、軽視されていて、一般的な住宅では、既製品の階段セットが取り付けられているだけです。造ろうと思えば、デザイナーが設計して施工者に依頼すれば、いくらでもオリジナルでいいものができるのですが、あまり注目されていません。
  いまは研究中で、データ収集を進めている段階ですので、いつか成果を発表する機会もあるかと思います。
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インテリアが外観を決めた家
印象的な小窓のある外観。それは子ども室の低い位置に設けたフィックスの小窓。お父さんが自動車で帰って来るのを見守る子どもの姿が目に浮かぶ。
大谷石の壁とスリット
正面の壁右側に開けたスリットから外光がさし込むと、玄関の正面に当たる右側の大谷石の壁面が立体的に浮き上がる。完成して初めてわかる光の効果に、インテリア感度の高い顧客も驚き、「そういう意図だったのか」と納得してくれる。
RC3階建てのリフォーム
家族がそれぞれ希望を出し合って、理想の家をつくりあげた。
お母様の希望は、白を基調にした清潔な家。
長男の部屋は、自分で買ったセンスのよいテーブルに合わせて。
女はかわいくメイクしたベッドがお気に入り。
浦安の新築住宅(LDK)
「お気に入りの家具が生きるような家を設計してほしい」という施主の要望に応えたOMソーラーの家。
母親がキッチンで働き、子どもがリビングで遊ぶという家族の原風景を形にした。
農家の離れのリフォーム
農家の敷地内の離れ。当初建て替えの予定だったが、現地調査の結果リフォームを提案。柱、梁を生かしつつ、耐震性を高めた。屋根は軽量のガルバリウムに張り替え、外壁はしっくいを塗り直している。2階の床を一部抜いた吹き抜けに、ダイナミックな梁が交差し、依頼主も驚きの仕上がり。
南面の壁
建設予定の隣家を想定して、南面を壁でふさぎ、ハイサイドライトで採光を確保した。